自殺予防週間は、自殺に関する誤解や偏見をなくし、正しい知識を普及するための啓発週間です。
自殺を予防するためには、自身や身近な人の心の不調に早期に気づき、
ひとりで悩まず相談したり、適切な支援を受けたりすることで、心の健康を取り戻すことが重要です。
しかし、様々な誤解や偏見が、悩みを抱える方を孤立させたり、相談することを躊躇わせたりすることで、
適切な支援につながりづらくなり、問題を深刻化させてしまいます。
このページが、一人一人の理解を促し、悩める方々の支えになれば幸いです。
日時 | 9月2日(月)~9月30日(月) |
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場所 | 静岡庁舎(御幸町通側) 駿河庁舎 |
内容 | 自殺予防週間と静岡市自殺対策を周知するため、横断幕や懸垂幕を掲出しています。 |
日時 | 9月2日(月)~9月30日(月) |
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場所 | 葵区役所1階展示スペース 清水区役所1階展示スペース 駿河区役所1階展示スペース |
内容 | 本市自殺の現状やゲートキーパー、総合相談会等の普及に関する企画展示を行っています。 |
全国の自殺者は、平成21年以降減少を続けてきましたが、令和2年新型コロナウイルス感染症の影響等によって11年振りに増加に転じ、未だ減少の兆しが見えない状況にあります。
令和4年には男性・女性ともに自殺者が増加しており、また、小中高生の自殺者が令和4年に過去最多となるなど、幅広い年代での自殺問題が懸念されています。
出典:地域における自殺の基礎資料から静岡市が作成
静岡市の自殺者は、増減を繰り返しながらも概ね減少傾向にありますが、毎年100人以上の方が自殺で尊い命を落としており、これは交通事故による死者数の5倍以上の人数です。
出典:地域における自殺の基礎資料から静岡市が作成
自殺の背景には、精神保健上(メンタルヘルス)の問題だけでなく、ハラスメントを含む労働環境、生活困窮、育児や介護疲れ、いじめや孤立など様々な社会的要因があることが知られています。
最終的に自ら命を絶つことから、個人の意思や選択と誤解されやすいですが、そうせざるを得ないまでに心理的に追い詰められた結果が自殺であり、「追い込まれた末の死」と言われています。
また、こうした社会的要因の多くは、公的支援等により、一定の解決または負担軽減が可能です。
例
自殺の背景は人それぞれ異なりますが、過去の調査研究等から、次のような経路を辿って自殺に至る方が多いということが言われています。
このことから、なるべく早期に適切な支援につながることが重要です。
「死にたい」とは、「死にたいほど辛い」という意味であり、生きたい気持ちの表れとも言われています。
うつ状態などで死にたい気持ちのある方は、「死にたい気持ち」と「生きたい気持ち」の間で大きく揺れ動いており、その中で様々なサインを発していることが多いことが知られています。
「死にたい」という気持ちの吐露や、自傷行為・自殺企図などは、本人が辛い状況の中で必死に出しているSOSです。
死にたい気持ちを受け止める側にも非常に大きな負担がかかりますが、「話してくれてありがとう」まずはこの一言から始めましょう。その上で、否定したり、評価したりせず、じっくり話を聴くことが重要です。
専門的な相談をしたいときは、しずここネット内「相談窓口検索」をご活用ください。
自殺の前には、次の様な自殺の危険を示すサインを発していることが多いと言われています。
厚生労働省「職場における自殺の予防と対応」より
こうした自殺のサインに気付き、声をかけ、話を聞いて、適切な支援につなげて、見守る人を「ゲートキーパー」といいます。特別な資格は必要なく、誰でもなることができます。
ゲートキーパーについてもっと知りたい方は、次のサイトを参考になさってください。
あなたもゲートキーパーに!大切な人の悩みに気づく、支える
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201402/2.html
また静岡市では、主に悩みを抱える方の相談に応じる支援者に向け、「ゲートキーパー養成研修」を実施しています。
研修の詳細等、お気軽にお問い合わせください。(問合せ先:精神保健福祉課 企画係 ☎054-249-3179)
うつ病は、100人いれば2~3人はうつ病の症状が見られ、一生のうちでは7~8人に1人はうつ病にかかる、という統計がある程頻度の高い病気で、「こころの風邪」とも言われています。
うつ病のときには、神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)の放出量が不足するなどして、情報伝達がうまく行われないことが分かっています。
うつ病の症状は、気分の落ち込みや意欲低下に留まらず、脳の機能全体が落ちることによる集中力・記憶力・判断力の低下や、さまざまな身体症状として現れます。
右のような症状が2週間以上、毎日ずっと続く場合は、精神科・心療内科の専門家を受診することが望ましい状態です。
本人も初期には自覚がなく、周囲の方が変化に先に気付く場合も少なくありません。
うつ病になりやすい人の特徴としては、「まじめで、責任感が強く、完璧主義な人」と言われています。
また、女性は男性の約1.6倍程度うつ病になりやすく、生理等によるホルモンバランスの乱れや妊娠出産等女性特有の要因が影響していると言われています。
悩みやストレスを抱えたときは、ひとりで悩まずに相談してください。