こころの疲れや傷つきがひどくなったり、自分自身で抱えきれなくなった時、自分のこころや身体がサインを出すことがあります。そのサインは落ち込みや不安などのこころに関係するものや、頭痛や腹痛など身体に関係するものがあります。それらがひどくなると、相談機関や医療機関などでの支援を受けた方が良い時があります。(相談機関は次 ページに紹介しています。)
次のものは10代、20代で見られるこころの病とその症状について書いたものです。
うつ病は、気分がゆううつだったり、今まで楽しかったことが楽しめない、やる気がおきないといったことが長く続いている状態です。眠れない、食欲がなくなる、頭が重いといった、身体の症状も出ることがあります。生きているのが辛くなって、自殺をしてしまう危険性もあります。
社会不安障害の場合、「人から変に思われるかも」「人前で恥ずかしい思いをするかも」といった過剰な心配をしてしまうことから、恐怖心が強くなって、顔が赤くなる、汗が出る、ふるえる、動悸がする、お腹が痛くなるといった症状がでたりします。このような症状が「また起こってしまったらどうしよう」と心配し、人が集まる場所を避けるようになってしまいます。
強迫性障害は、何度も手を洗ってしまったり、鍵を閉めたか何度も確認してしまったり、それがおかしいことだとわかっていても、やめられません。そのような行為を限りなく繰り返して、学校生活や家庭生活に支障をきたす状態になってしまいます。
摂食障害は、食事をとらずに、極端な痩せになりながらも、太ることがこわくて食べることができなくなったり、食べ物をお腹いっぱい詰め込むような過食をした後に吐くという行為を繰り返してしまうというように、「食べる」ということにとらわれてしまっていることです。
統合失調症は、周りの人には聞こえない悪口や命令などの声が聞こえたり、自分のことを笑っている、殺そうとしているという被害妄想がでたりします。これらの症状が消えたあとに意欲が低下して自分の殻に閉じこもってしまうこともあります。疲れやすく注意力や持続力が低下して、人との関係がうまくいかなくなってしまうこともあります。