こころが疲れたり傷ついたりした時、自分の行動や毎日の生活に変化が起きることがあります。最初は小さな変化かもしれませんが、続けていくうちに自分の生活を壊すような大きな問題になっていることがあります。自分自身の変化に是非気づいて下さい。
嫌なことや辛いことがあった時、気持ちを落ち着かせるためや、ほっとした気分を味わうため、生きていることを実感しようとリストカットする人がいます。“リスカ” とも呼ばれていて、切る場所や切る頻度は人さまざまです。
切り始めた頃は切るところも小さかったり、そんなに回数を重ねなくても良かったものが、続けていくうちにどんどん傷が大きくなったり、深くなったり、回数も多くなっていくことがあります。また、最初のうちに感じられていた気分の落ち着きが、回数を重ねるごとに段々と少なくなってきて、気が付けば切ることだけがやめられないということも起こります。
友人関係や親との関係、学校でのトラブルや自分の中で変化が起こって、学校へ行けなくなることがあります。その時、「学校へは絶対に行きたくない!」とか、「学校に行かなきゃいけないのはわかっているけど、そのことを考えると調子が悪くなる」「学校へ行くエネルギーがわかない」等、色々な気持ちが沸き起こります。でも、親や先生は、その気持ちをわかってくれず色々なことを言ってくるため、誰にも気持ちを話せず、学校へ行けないばかりか、外出もできなくなったり、部屋でパソコンやゲームをしながら自分の世界に入り込んでいきます。
学校のことや友人のこと、将来のことなどを考えるのが辛くなるため、昼間は寝て、夜起きて過ごす人もいます。また、外出する時も友人や同年代の学生に会わないように、夜、出かけるような人もいます。
不登校が長引くと、どんどん世間との接点がなくなっていき、社会に戻るタイミングがわからなくなり、自分では何とかしようと思っても長引けば長引くほど、深みにはまっていく感覚がでてくることもあります。
合法ハーブや脱法ドラッグ、マリファナ、覚せい剤、精神科薬等、皆さんの身近にはたくさんのドラッグが溢れています。ドラッグを使って仲間や恋人と楽しい時間を過ごしたい、自分に自信をつけたい等、使う理由は人それぞれです。「やめようと思えばやめられる」「合法だから捕まらない」「友達だって使っている」「仲間もやばい症状とかないし大丈夫」と、少しの罪悪感や心配を、自分で言い訳やまともに見える理由をつけてまぎらわし、ドラッグを使っていることは多くあります。もし、ドラッグを使っている人や友人、仲間に“ドラッグを必要以上に使ってしまう”、“ドラッグを使わないと毎日が送れない”、“少しは止めることができるけど、また使ってしまう”ようなことがある時、自分ひとりの力ではドラッグをコントロールできない状況になっているかもしれません。