統合失調症の症状は、病気の時期が「急性期」か「慢性期」かによって異なります。
「急性期」には主として「陽性症状」が、「慢性期」には主として「陰性症状」があらわれます。
陽性症状(急性期)
- 幻聴
悪口や脅し、命令といった内容の
実在しない声が聞こえてくる
- 妄想
人から被害を受ける、脅されるなど
実際にはありえないことを信じる
- 思考障害
考えがまとまらず話がまとまらなくなる
- 興奮
理由もなく動き回ったり、大声を出したりする
周囲に対し攻撃的な態度をとる
- 昏迷
外部からの刺激に対して
反応が遅くなったり固まったりする
陰性症状(慢性期)
- 無為
疲れやすくなり、人と会うのが億劫になって
閉じこもりがちになる
- 感情の平板化
感情の表出が乏しくなり、
周りに無関心になる
- 意欲低下
やる気や意欲がなくなる
- 集中・持続力の低下
根気や集中力がなくなり
一度に多くの物事を処理できなくなる
- 社会適応の障害
周囲の人たちとの交流や共感が得られなくなり
対人関係に支障が生じがちになる